キャンプツーリングにはガソリンバーナーがおすすめな理由

キャンプ

キャンプや登山で使うバーナー(ストーブ)はガス、アルコール、ガソリン、固形など様々な種類がありますが、ここではキャンプツーリングでガソリンバーナーがおすすめな理由を書いていきます。

ガソリンバーナーとは?

ガソリンバーナーはその名の通りガソリンを燃料とするバーナーの事です。一般的に使われるのはホワイトガソリンかレギュラーガソリンですが、モデルによってはガソリン以外に灯油、軽油なども燃料とできるものもあります。

ガソリンバーナーのメリット

ガソリンバーナーのメリットは3つあります。

  1. 低温でも火力が落ちない
  2. 燃料代が安い
  3. 燃料が入手しやすい

低温でも火力が落ちない

ガスバーナーの場合、5℃以下の低温になると液体ガスの気化がしづらくなり、気温が下がるにつれて徐々に火力が落ちてきます。ガス缶を低温向けのものにしたり、バーナーにレギュレーターがついているとある程度は火力を保つことができますが、それでも-10℃を超えると火力が落ちてきます。
一方でガソリンバーナーの場合は火口部分で直接ガソリンを温め、気化させているため、ガソリンが凍らない(ー40℃近く)限りは常に安定した火力を保つことができます。そのため、ガソリンバーナーは冬山の登山や南極のような極地でも使われています。
火力安定性:ガス<アルコール≦ガソリン<固形

燃料代が安い

レギュラーガソリンは1Lあたり150円です(2022年2月現在)。一般的な250mlのCB缶は230円、OD缶は650円です。これがレギュラーガソリンの場合は250mlあたり、なんと37円です!コストはCB缶の1/6OD缶の1/17で驚異的なコスパを誇ります。なお、軽油や灯油を使えるものであればさらにコスパが良くなります。
コスパ:OD缶<<<CB缶<アルコール<レギュラーガソリン<灯油・軽油

燃料が入手しやすい

レギュラーガソリンや軽油であればガソリンスタンドに行けば入手できます。そして、ガソリンは車が走っている国や地域であれば世界中どこでも手に入れることができます。
入手性:OD缶<CB缶≦アルコール<ガソリン

ガソリンバーナーのデメリット

メリットがあればもちろんデメリットもあります。ガソリンバーナーのデメリットは3つです。

  1. 重くなる
  2. 扱いが難しい
  3. すぐに使えない

それぞれ解説すると

重くなる

ガスやアルコールバーナーと比べると重くなります。ガスやアルコールバーナーは100g以下の超軽量モデルがありますが、ガソリンバーナーはその機構からどうしても重くなりがちで、最低でも200gはあります。軽量化を優先させたい登山には不向きかもしれません。
重さ:ガソリン<ガス<アルコール<固形

扱いが難しい

ガソリンは液体なので漏れてくる可能性あります。さらに、プラスティックを侵食するので、容器は金属性のものを使う必要があります。ガソリンは引火しやすいため取扱いはガス以上に注意が必要です。また、ガソリンバーナーは弱火にするのが難しいため、本格的な調理はガスに比べてしづらいです。
扱いやすさ:ガソリン<アルコール<固形<ガス

すぐに使えない

ガソリンバーナーは使う前に、ポンピングプレヒートという2つの準備(儀式)をする必要があります。準備に必要な時間は早くても2~3分は必要なので、ガスのようにカートリッジに繋げればすぐに使うようなことができません。
私が使っているSOTOのストームブレイカーはプレヒートの動作が必要ない画期的な製品で他の製品よりも早く使うことができます。

なぜキャンプツーリングでガソリンバーナーがおすすめなのか?

登山はもとよりキャンプツーリングでもガスバーナーが一般的となっていますが、個人的にはキャンプツーリングこそガソリンバーナーが向いていると思います。
その理由としてはズバリ「燃料の共有ができる」からです!
バイクはガソリンを燃料としているため、ガソリンバーナーを使うことで燃料を共有することができます。ガスであればカートリッジを買わなければバーナーを使うことができませんが、ガソリンであればバイクのタンクからいつでも補給できます。また、ガソリンスタンドに寄ったついでに補給することもできます。更に、バイクの燃料がなくなったとしても、バーナー用の燃料を使うことができるので、予備燃料としても機能します。
最大のデメリットである重量もバイクであれば登山ほどシビアでないのでそれほど気になりません。

以上の理由からキャンプツーリングではガソリンバーナーがおすすめです。
※バイクの燃料がハイオクの場合、バーナーもハイオク燃料に対応している必要があります。ハイオクはレギュラーと比べて添加物が多いため、バーナーのノズルを詰まらせる可能性があるためです。

私もSOTOのガソリンバーナーの「ストームブレイカー」を使っています。愛車のCT125ハンターカブに1Lの燃料ボトルを取り付け、バーナー燃料兼、予備燃料として機能させています。